地震で壁紙に亀裂が入ったら
地震の後、気付いたら壁に亀裂が入っていること、ありませんか?
東日本大震災から今年で10年が経過しました。
被災地では復興が進んでいますが、先日も最大震度6強、M7.3の地震が発生しました。
こちらの写真は、2021年2月13日に発生した福島県沖を震源とした地震の後、震度6弱の地域に建っている戸建の壁です。
※築16年、木造住宅、3枚目はちょっと見えにくいかもしれませんが、オレンジ楕円の中にヒビがあります。
このような壁紙の破れ、はたして放置しておいてよいものでしょうか。
壁紙は「シワ」や「ヒビ」が入り、「破れ」ます。
地震で壁紙が破れてしまう原因は、壁紙自体に伸縮性が無いことから発生します。
地震は、建物全体を揺らします。
壁紙は下地のボードに貼り付けてあり、一緒に揺らされても伸縮性がないので、ある程度引っ張られると亀裂(破れ)ができてしまいます。
壁紙が破れたり、ヒビのように見えてしまう原因は、
壁紙自体に伸縮性が無いことが原因です。
地震はどのような構造の建物でも全体を揺さぶります。
そして建物が揺れると様々な箇所に力が発生します。
横や縦への力、一方だったり両側だったりへ引っ張られたり縮んだりする力で、壁紙自体が持つ耐久を超えてしまうため、破れたりよれたりします。
また、壁紙の下地のボードやコンクリート等によっても、動いてしまったり亀裂が入ったりします。
しかし、この壁紙だけの問題であれば、建物の強度に何ら影響はありません。
ただし、壁紙だけにとどまらない場合は、かなりの問題になります。
構造自体がズレていたりすると、建物の強度に関わるお話になります。
壁紙だけが破れてる場合、直す方法はいくらでもあります。
もちろん、ホームセンター等で販売されている補修剤を使用して、ご自身で直すことも可能です。
大半は「クロス用のり」として販売されています。
また、この破れ補修を機にクロスの貼替をしたり、下地に影響がないか調べる方も最近は増えてきています。
大阪でも2018年に最大深度6弱の地震がありました。
あの地震でクロスが破れた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
壁紙が破れているだけなのか、もしかしたら構造に何かズレが生じているのではないか。
どんな部分に影響が出ているか、ちょっと見ただけでは判明しない部分になりますので、災害への備えとしてお家の点検を考えてみてください。
日本に住んでいる以上、地震は避けられない災害です。
関西ももちろん、南海トラフ地震が万が一発生したら、被災は避けられない地域にあります。
万が一は「限りなく起こりえる」災害です。
小さなことも防災につながるかもしれません。
備えておいて損はありませんので、気付いた時に備えておきましょう。