ユニバーサルデザインを取り入れる
子どもから大人まで、誰もが安心して心地よく「できるだけ多くの人が利用できるようにデザインすること」がユニバーサルデザインの定義とされています。
アメリカで提唱され、現在では世界中に広がり、もちろん日本でもどんどん導入されています。
街の中で見られるものとしては
自動ドア
多目的トイレ
スロープ
標識
ノンステップバス
幅の広い改札
などがあります。
では、家の中でのユニバーサルデザインにはどんなものがあるのでしょうか。
手や物をセンサーに感知させると水やお湯が出るハンズフリー水栓。
捻らないと水が出ない蛇口は、捻る力がない場合や、何かを持っていて捻れない時には大変手間になるものでした。
ハンズフリーは、手が届かなかったお子様や捻る力が無かった方、何かを持ったまま洗いたいものがあった人などに優しい設計になっています。
夜真っ暗なお家を移動しなくてはならない場合に、足元を照らしてくれるフットライト。
おトイレに行くにも、お部屋に戻るにも、明るさを確保することで、足元を安全に照らしてくれます。
段差がある家が全て悪いわけではありません。
足腰のリハビリに良いということで、わざと段差を付ける家や施設も存在します。
しかし、普段リハビリのような用途のために作られたわけではないお家は、できるだけ段差を少なくしたほうが良いとされています。
足をあまり上げずに歩いたり、歩き始めのお子様だったり。
つまずきやすい方もいらっしゃるため、なるべくフラットな床にすることが、危険を少なくします。
スロープなどもこの部類に入ります。
車いすでも入れるおトイレ、大きな荷物を持っていてもすれ違える廊下、ベビーカーを畳まずに置いておける玄関スペース。
限られた空間でなかなかスペースをとることが難しいことが多いですが、逆に圧迫感が消え、ゆとりを持ったお家になりますね。
洗面脱衣所からお風呂へ、お部屋から廊下へ移動すると、真冬や真夏には大変な温度差が発生します。
ヒートショックや体調不良の可能性を少しでも少なくするため、お家の中の気温を出来るだけ過ごしやすく一定に保つことが重要です。
これはユニバーサルデザインでなくても重要になりますね。
洗面脱衣所を温めるためのヒーターなども市販されています。
真冬の北海道では、一度玄関から入ると半袖で過ごせるほど家全体を暖めています。
パリでも、建物全体がセントラルヒーティングになっているのが主流だそうです。
お家の設備以外だと
・食器類(例:取っ手が持ちやすいマグカップ)
・文房具類(例:握らなくても持てるペン)
でもユニバーサルデザインのものが普及してきています。
バリアフリーと意味は似ていますが、バリアフリーは特定の人達や状態(障害、障壁、不便など)のバリアを取り払うことを指します。ユニバーサルデザインは更にバリアが有っても無くてもみんなが快適に過ごせるための環境・物などを作っていこうという考えです。
なかなかユニバーサルデザインまで気が回らないことが多いですが、取り入れてしまえば意外と便利、意外と快適な生活になるかもしれませんね。
また、お家をリフォームする際ですが補助金の対象になる工事もあります。
手すりを設置したり、床の段差を無くしたり、滑りにくい素材の床にしたり。
これはバリアフリーの考えですが、ユニバーサルデザインの考え方でも共通してきます。
みんなが住みやすい環境にするために取り入れたいユニバーサルデザインのお話でした。
株式会社トータリアシンコー
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